北海道に咲く花からの贈り物

ライラック乳酸菌の秘密

北海道のベンチャー企業が開発した「ライラック乳酸菌」は、花から採った貴重な乳酸菌。あなたのお悩みを解決する最新研究をご紹介します。

Dr.リラ子こと南田公子 (博士(農学))

　私は、北海道大学で腸内細菌の研究をしていました。研究者は“ウンチ”で腸内細菌の研究をするので、学内に「ウンチ帝国」をつくり、乳酸菌だけでなく、いろいろな菌を調べていました。

　実は私も、おなかが弱くて困っていた時がありました。腸内細菌の研究者として解決しようと思い、自分の体を実験台にライラック乳酸菌の開発を行いました。

腸のしくみを知って、原因を追及しよう。

　お腹の調子が悪いと、いったいお腹の中はどうなっているのだろうと思いませんか？人が食べたものは、胃と小腸で消化されて大腸に送られます。人の大腸は最初が太くて、だんだん痩せていきます。
　この痩せているところに「便やガスが閉じ込められること」が、お腹が張った感じや便通がおこらない原因の1つになります。
　ここを通過することが「スッキリ感（残便感）」を改善する最初のポイントです。

（出典：A. Seoら, J Neurogastroenterol Motil. 2013;19(4):433.）

ライラック乳酸菌は297名の臨床試験で、排便回数、スッキリ感が改善

ライラック乳酸菌は日本初^※1の機能性関与成分として届け出た乳酸菌です。297名の大規模臨床試験で、排便回数とスッキリ感（残便感）^※2の改善が認められました。

※1 乳酸菌サプリメントとして最初の機能性表示食品届出を達成（届出番号：B232）
※2 「スッキリ感（残便感）(sensation of incomplete evacuation)」は便とガスの排出に関する医学的に認められた評価項目です。

臨床試験の概要（スコアを変化値で表した、プラセボ比較　* p < 0.05）

試験：有胞子性乳酸菌入りオカラ粉末の継続摂取による便通・便性改善作用に関する臨床試験
出典：K.minamida et al., Biosci Biotechnol Biochem., 79, 300-306 (2015)
対象者：便秘傾向のある健康な20-80歳の男女297名
試験デザイン：ランダム化二重盲検プラセボ対象並行群間比較試験
被験食：プラセボ（ライラック乳酸菌なし）、試験食（ライラック乳酸菌1億個/日）
摂取期間：2週間

体に合わない食べ物が便秘とガスを発生する。

　便秘とガス発生の原因の1つが、体に合わない食べ物です。

　体に合わない食べ物は、便秘とガスの発生をおこすことがあります。なぜガスを発生するかというと、腸のエネルギーは私たちが食べた食事ではなく、腸内細菌がつくる短鎖脂肪酸というものだからです。その中でも酪酸が不足すると、腸のエネルギー不足になって蠕動運動が低下し、本来の腸の役割が果たせなくなるのです。

　腸の機能低下は、便秘と消化不良によるガスの発生をおこすことがあります。

（出典：W. Takakuraら, Review Front Psychiatry . 2020:11:664.）

ライラック乳酸菌で、腸にエネルギーを供給しましょう。

　ライラック乳酸菌は、タネをつくる乳酸菌です。普通の乳酸菌はタネをつくらないので、胃酸や胆汁に出会うと死んでしまいます。

　さらにオカラの粒に固定して「オカラカプセル」にしているので、腸の奥まで生きて届き、腸内環境を改善することができます。

（出典：Y. Lee et al, Br J Nutr . 2016;116(4):603.）

ライラック乳酸菌を試してみる

腸は先に進むほど腐敗しやすい。そこで腸の奥まで生きて届くライラック乳酸菌

小腸をぐるりと取り囲んでいるのが大腸です。大腸の上行結腸で腸内細菌が盛んに酸をつくります。先に進むほど酸が少なくなり、大腸の先では腐敗しやすくなり、黒くて臭い便になります。
腸のエネルギーになる短鎖脂肪酸は、便が黄色ぎみ（弱酸性）の時に腸内細菌がつくります。
つまり腸の奥では短鎖脂肪酸が不足するので腸がやせてきます。これが腸の機能が低下する理由です。
（出典：Andrea Pastaら, Nutrients . 2024;16(2):265）

短鎖脂肪酸は腸を元気にする。

酸性環境でつくられる短鎖脂肪酸は、腸のバリア機能を高め、蠕動運動を活発にします。
また、過敏な腸は消化機能を低下させます。消化不良はガスの発生の原因になります。 お腹の張りは、短鎖脂肪酸が十分にできると解決します。
※短鎖脂肪酸のうち酪酸は、腸内細菌がつくる腸のエネルギー源で、人間の健康に大きな効果を示すことが報告されています。
(出典：R. Cananiら, World J Gastroenterol. 2011;17(12):1519)

ライラック乳酸菌はオカラカプセルに囲まれた乳酸菌

ライラック乳酸菌は、特許技術のオカラカプセルに囲まれた乳酸菌です。大腸の奥に生きて届いて、腸内環境を改善します。短鎖脂肪酸が増加することも確認済みです（動物試験）。ライラック乳酸菌とオカラカプセルの特許２件はそれぞれ北海道地方発明表彰特許庁長官賞とものづくり日本大賞地域貢献賞を受賞しています。

異常なお腹の張りは「体に合わない食べ物」が原因

「体に合わない食べ物」が、便通の停滞や異常なお腹の張りの原因と考えられます。
体に合わない食べ物は特定の食べ物である可能性があります。意外にも、健康のために良かれと思って毎日摂取しているものに、体が反応しているケースが非常に多いです。
乳製品や卵、小麦などが体に合わない人が多く、どのような食品を除去するかお悩みの場合は、ご相談ください。ご一緒に取り組んでいきましょう。

ライラック乳酸菌を試してみる

生産を支える万全の検査体制

ライラック乳酸菌の優れた特性

ライラック乳酸菌は高い耐熱性があり、酸や酸素、乾燥にも耐えます。また腸内での発芽率が高く、少ない菌数でも大きな効果が期待できます。また特殊な構造による遠位送達性によって腸の奥で作用しますので、敏感な腸の改善に有効です。

菌体培養から製剤化まで一貫生産

当社では菌種菌株の開発から、菌体培養、製剤化まで一貫した開発生産体制をとっています。また菌体培養に加えて、最新のエクソソーム製造に向けての準備も推進しています。

安心の検査体制

菌体培養と製剤工程の全ロットでの微生物検査に加えて、最終製剤の金属探知機や厳重な目視検査を実施しています。

北大発認定ベンチャーの技術力

アテリオ・バイオ株式会社は北大発ベンチャー企業に認定されました。北海道大学では食品が腸内環境に与える効果の研究を通じて、短鎖脂肪酸の効果や生活習慣病の予防効果等の共同研究を実施しています。